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鮮やか過ぎるツバメ退治だ。ソフトバンクのリック・バンデンハーク投手(30)が日本シリーズ第2戦(25日、ヤフオクドーム)で、ヤクルト打線を8回無失点に抑えた。
「集中して忍耐強く投げられたよ」
1回こそ先頭・上田に左前打を浴びたが、ピンチらしいピンチはこの場面だけ。散発3安打で7奪三振。今季“勝率10割右腕”が、初めての日本シリーズのマウンドで力をみせつけた。
工藤監督は「さすがの投球をしてくれたのでみんな安心して打てた。9回も投げさせてくれといわれたが、救援が1人も投げていないので勘弁してくれといったんだ」と大絶賛だ。
クライマックスシリーズを含め今季11連勝で無敗。負けない右腕に対する球団の評価も最大級に上昇中だ。来日1年目の今季は6月中旬に1軍に初昇格し9勝と活躍。球団関係者は「これほどの助っ人投手は、今後もしばらくは現れないはずです」と驚きを隠せない。
右腕との契約は来季いっぱいだが「来季は開幕から投手陣の軸を担える。15勝以上が確実に計算できる上に、工藤監督の信頼も絶大。(契約満了後の)2017年以降も絶対に手放せない」と強調する。
そのための投資を惜しむつもりはない。右腕はまだ30歳と年齢的な伸びしろを期待できる。今季と来季の推定年俸は1億5000万円だが、来季の成績次第では現年俸から倍増、2年以上の複数年契約を結ぶことを模索しているのだ。
球団には、右肩手術を受け今季の1軍登板がゼロに終わった35歳の松坂へ、推定年俸4億円をポ~ンと出せる資金力があるだけに十分可能な契約だ。川上巨人のV9を超える10連覇と世界一達成という孫オーナーの悲願達成のためにも、助っ人右腕は不可欠だ。
何よりも野球に取り組む“求道者”のような姿勢にホレている。「協調性と順応性は外国人選手とは思えない。チームメートに気遣いと気配りもできる。性格も優しく謙虚。日本人以上かもしれませんよ」(同)
バンデンハークの快投が、2年連続日本一を狙う工藤ホークスを最高の風に乗せた。 (スポーツライター・梶原昌弥)